妻に先立たれたおじいさん。
長年勤めた仕事も、年寄りだからという理由であっけなく解雇されます。
妻がいないありあまった人生に意味を見失い、自殺することにします。
でも、おじいさんの自殺計画は何度も失敗します。
家の中で首を吊ろうとしたら近所の家族がお菓子を持ってきたり…
電車に飛び込もうとしたら誰かが間違って線路に落ちたり…
最低限の人付き合いしかしないおじいさんは、自分の人生に割り込んでくる人たちを疎ましくおもいます。
でも、自分とは違う感性をもった妻ならこんなときどうするだろうかとも考えるおじいさん。
このまま天国へ行って妻と再開しても喜んでくれないだろう。
そんな事を考えて行動しているうちに、ひとりぼっちのおじいさんの周りにはたくさんの人が集まっていました。
おじいさんが亡くなったあと、お葬式にはたくさんの人が集まりました。
人付き合いが嫌いでそっけないのに、実は困っている人を放っておけないところがあるおじいさん。
そんなおじいさんの隠れた優しさを知っていたおばあさんが、天国からおじいさんに生きる気力を与えているような描写がすてきだと思いました。
合わない価値観でも、愛する妻が相手だったら受け入れられてしまうおじいさんもすてきでした。
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